2014年7月10日木曜日

前半戦

もうすぐで前半戦が終わろうとしているので、これまでを少し振り返る。
4月の後半にナンバレオフィスに来てから任された仕事はほぼない。以前の研修生の方々から、仕事を任されることはほぼないので自発的に動いていくようにとアドバイスを受けてはいたけど、正直予想以上だった。もともとケニアはゆったりとした雰囲気なのに、資金難という条件が重なり更にゆったりとしている。

最初の1週間はうわあ本当に何も頼まれないわ期待されてないわどうしようと悩んではいたものの、何かしようと思い立ち、ADEOの過去のプロジェクトサイトであるムソマ孤児院を訪問することに。初めての訪問で様々な困難を抱えている人々を目の当たりにし、プロポーザルを書こうと決意。それ以来、家畜を持っている人はどれくらい利益を生みだしてるのかなとか、孤児のうちどれくらいの割合が学費を払えているのかなとか、教育へのモチベーションの違いはどこから来るのかなとか、なにか疑問が浮かぶ度に実際に訪問して、生の声を聞いてきた。何度も訪問しているので、ムソマの人々はYoheiはもうムソマの一員だと歓迎してくれるんだけど、それが嬉しくもあり心苦しい。訪問する回数が増えれば増えるほど、彼らが自分に向ける期待も大きくなっていくのが分かるから。自分は単にもっと知りたいと思って訪問していても、彼らにとってはそれだけじゃない。もしこれで資金を取り付けられなかったら失望させてしまうんだろうな。頑張りたい。

もう一つ書きたいのがリソースセンターについて。リソースセンターはナンバレオフィスに隣接している施設。若者たちがパソコンを学びに来たり、友達と話しに来たりする憩いの場のような感じ。地域ごとの青年グループが各々が抱える課題について話し合う会議などもここで行われている。
かといってもほとんどのパソコンが壊れていて、いくつか稼働しているものもウイルスに感染して仮死状態。150冊ほどある本も学術的なものばかりで誰も読んでいない。インターネット配線も機能停止。
決してパソコンを有意義に学ぶことができる環境とは言えず、ナンバレオフィスのスタッフもナイロビオフィスにメールを送る場合はいちいちネットカフェに行ったり、若者の誰かがモデムを持っていないか探し回らなければならず、業務にも支障あり。
インターネットが使えれば求人情報などの情報を手にいれることも容易になるだろうし、この施設を利用する若者が増えれば、互いの農業や牧畜のノウハウを共有したり、有意義な情報交換を促進することができるはず。
ということで、以上のような理由からこの施設の環境改善を訴えたプロポーザルをナンバレオフィスのボスに提出。駄目出しでもなんでもいいからコメントが欲しかったが、返ってきた答えは「いいんじゃない?でいくらくらい集めたいの?」のみ。舌打ちを堪える。
以前から彼には「インターネット配線がなぜ機能停止したか、稼働していないパソコンは修理可能なのか、それとも新しいパソコンを購入する必要があるのか。諸々の条件の違いで予算も変わってくるし、実際に業務に支障も出てるんだからとりあえず修理業者を呼んで状態を確認すべき」ということを訴えてきた。その意見自体には同意してはいたものの、何度催促しても「すぐ来る。分かってる。今は忙しい。」
そんなに忙しいならFacebookに自分の写真投稿してんなよと突っ込みたい。彼の陽気で明るい性格自体は好きだけど、彼の行動の遅さはナンバレオフィス全体にブレーキをかけているのではと疑問。オフィスのスタッフもそんな彼の正確に半ば呆れている。でも諦めたら終わりだと思うし、しつこく食い下がる。なんせ自分には時間がないし。

以前から一つのことに集中すると周りが見えにくくなる性格だけど、ムソマやリソースセンターの案を進めるうえでも、問題やニーズの発掘するための視点は持ち続けたい。とても愚痴っぽくなってしまった。そしてお腹の調子がすこぶる悪い。オフィスのトイレはただの穴と鍵のかからない扉なので、何度もトイレに行くのはしんどい。エネルギーを使う。詳細は割愛。

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