2014年5月12日月曜日

HIVとケニア

先日、HIV陽性者のコミュニティを訪問したときのことを書きます。
ムソマ周辺地域のHIV陽性者が開くMTGに同行させてもらいました。そのコミュニティに属しているメンバーは25人とのことで、当日の参加者は14人でした。(各々の健康状態や仕事の都合などによって欠席も致し方ないとのこと)この25人という数字が、周辺地域のHIV陽性者すべてをカバーしているわけではなく、陽性者の中でも希望者のみが形成しているコミュニティです。依然として、HIV陽性者に対する差別や社会的偏見は残っているので、自分のステータスを隠している人々も少なくなく、陽性者数の正確な統計を取るのは難しいようです…。


MTG
の主な目的としては、各々が抱えている課題の共有や薬の投与などについての現状確認をして、解決案を出し合うというもの。彼らが抱えている問題としては、主に【慢性的な資金不足】と【周囲からの偏見】が挙げられました。自家栽培をしてその日暮らしをしているような人々が大半とのことで、彼らがお金を生み出すことができるようなシステムを作れないかなと考え中です。

でもやっぱり健康第一だよなーと思うと、彼らに薬を供給するなり、病院へのアクセスを確保することが最優先事項なのかとも考えたり…。色々思いを巡らせているうちに、まず先にプロジェクトを行うための資金を取り付けなければいけないという大事なことを忘れそうになります。あほだ。

偏見の問題については、率直になぜだろうと思います。日本よりHIVが身近にあるケニアでは、絶対にHIVに対する知識は人々の中に根付いているものであるはずなのに、なぜいまだに一緒にご飯を食べると感染するなどといった偏見は残っているのか、ということです。

この問題は単なる教育の欠如とかではなく、社会的弱者を生み出そうとする社会の闇みたいなものがあるような気がします…。上手く言えませんが…。本当はご飯を食べただけで感染することはないと分かっているのに、それでも差別を生み出そうという構造があるというかなんというか。上手く言えませんが…。ただの推論です。

さらに詳しくお話を聞いて、なにか解決案を導き出したいです。無理やり締めくくりました。


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