2014年6月13日金曜日

No try, no return

この前一日中停電だった日、オフィスのパソコンも使えず、スタッフも働く意欲をなくし、3時頃にオフィスを閉めた。3時に帰ってもやることないし、どうせ停電もすぐには復旧しないだろうし、ぶらぶらしようと思って近所のマーケットを散歩した。散策の目的は、どういう商売を現地の人々がしているのかを知りたいと思ったから。日本とは大きく異なった環境で、どういう風にお金が使われているかを知るための散策。

やっぱり一番多いのは野菜や穀物、果物を売っている人々。至るところで売っているので、現地の人々がどこで買うのか決める基準は何なのか気になった。揚げた魚やポテトを丸出しで置いてある店もあったが、ハエが凄まじくたかっていて買う気にはならない。

他には、本屋・床屋・薬局・バイクの修理屋・ガソリンスタンド・食堂・キオスク?などなどがあった。娯楽のための施設のようなものはあまりなく、やっぱり生活必需品が重視されている印象を受けた。歩いているとムズング(スワヒリ語で黒人でない人々を指す言葉)とか色々と声をかけられる。ガソリンスタンドの兄ちゃんに絡まれ、Welcome to Kenya, I want a woman from your country…という他愛のない会話をしていたら、体重計を持ったおじいちゃんが急に歩み寄って来て、「乗れ」と笑顔で指図。
乗って体重を見たら、出発前よりも10kg近く減っている。絶対壊れてるだろと思って苦笑いしてたら、「はい、1シリングくれ」と言われた。なんで払わなければいけないんだと聞いたら、体重測らせてあげたでしょと一言。あまりにしつこいし、ガソリンスタンドの兄ちゃんもなぜか爆笑していてフォローしてくれないし、日本円でいう1.2円くらいだしもういいやと思って、1シリング払った。
清々しい笑顔でおじいちゃんが去り際に行った「No try, no return」の一言は忘れない。

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